昭和貿易（株）が日本市場の総輸入元契約をしているタイ国ロイヤルカンインダストリーズ社（略称ＲＣＩ社）が新製品を近日中に生産開始することを発表致しました。ＲＣＩ社は水産物・果実・ペットフード等の食用缶詰に使用するブリキ材やアルミ材を基材とする空缶等を全世界に供給するタイ最大の食缶製造メーカーです。

この新製品は、「クイック・ピール缶」と称し、缶形状は通常缶と同様でありながら蓋をはがすように速やかに開ける事が出来る新しい機能を有する缶です。発売開始は、本年７月からの予定。

従来、ポピュラーな缶詰のフタには、｢通常蓋｣と呼ばれる別途缶切り道具を用意して開けるフタと、「ＥＯ（イージーオープン）蓋」と呼ばれる缶切り道具不要のプルトップ方式のフタの2種類があり、材質面ではブリキ材又はアルミ材のいずれかに特定されます。

これらに対し、「クイック・ピール缶」の蓋は、缶径は、211、300、307、401の4サイズに対応し
① 缶を開ける時に剥がすアルミ箔フィルムがヒートシール済みの蓋リング
② 中味充填後はブリキ材かアルミ材かを選べる蓋リングを既設の缶詰シーマーが巻締する
新規設備不要の新しい缶形態です。従来の缶詰同様にレトルト殺菌工程を経て箱詰⇒出荷⇒小売店へと
安全に流通し、消費者の食卓まで気密性や保存性などの缶詰ならではの特性を保持しながら食の安心をお届けします。

「クイック・ピール缶」の蓋は、今までのＥＯ蓋と比べ簡単に開けられるため、蓋を開ける際に怪我がなく、中味が飛散しない消費者に優しいパッケージが大きな特徴です。
高齢化が進む日本社会において、消費者ニーズにも優しく対応できるこの「クイック・ピール缶」は、
私たちの食生活における食品パッケージのあり方に１つの新しい解答をもたらすものとして、大手水産各社様並びに常温食品メーカー様のご期待に必ずや応えてくれるものと確信しております。